釣具店に行くと、アジングロッドとメバリングロッドは区分けされて並んでいます
アジとメバルは同じところに生息しているので、
- どちらでも釣れるのでは?
- 専用ロッドを選ばないとダメ?
と思ってしまうのではないでしょうか?
では、
なぜそれぞれ専用のロッドがあるのでしょう?
それは、
アジングとメバリングでは釣り方が違う!
これが理由です
各専用ロッドはアジ・メバルが釣れやすくなるように、それぞれが違った作りになっています
大まかに何が違ってくるのかというと、
- 感度
- 硬さ
- 操作性
- 長さ
このような事が違います
今回は、
どうしてアジングロッドとメバリングロッドは違うのかについてお話しします
まずは、
- アジングとメバリングで釣り方が違う理由
- アジの釣り方とメバルの釣り方
続いて、
- アジングロッドに求められる性能
- メバリングロッドに求められる性能
これらを解説したいと思います
アジングとメバリングで釣り方が違う理由
簡単にお話しすると、
アジとメバルはエサの捕食の仕方が違います
そのため釣り方が違ってきます
それではアジとメバルがどのようにエサを捕食しているのかを詳しく解説していきます
アジはエサを追いかける
アジは泳ぎ回ってエサを探します
動くものに反応が良く、縦の動きに対しては非常に反応が良いです
エサを見つけ近づき、そして吸い込みます
そして吸い込んだエサをすぐに吐き出す傾向があります
エサを吸い込む力は弱いため、アタリは小さく吐き出される前に瞬時に合わせを入れる必要があるのがアジングです
メバルはエサが寄ってくるのを待っている
メバルは泳ぎ回るよりも水中で上を見上げながら待機して、エサが捕食範囲に入ってくるのを待ちます
そして通りかかったエサを捕食します
アジのようにすぐに吐き出したりはしません
泳いでくるエサを待っているため、横の動きに反応が良いです
僕自身の経験ですが、テトラの中に潜んでいるメバルに対しプラグやジグ単のタダ巻きは非常に反応が良いです
きっと通りかかるのを待っているのでしょうね
このように捕食方法が違うので、アジとメバルの釣り方は違ってきます
アジングについて解説
先ほどお話しした捕食の仕方と反応しやすい動き方をふまえると、
アジを釣るために必要な事は、
- 吸い込む力が弱い ➡ 微かなアタリを感知
- すぐにエサを吐き出す ➡ 瞬時に合わせる
- 上下の動きに反応しやすい ➡ 軽いジグ単も操作がしっかり出来ていることがわかる
つまりアジングとは、
ジグ単を操作しアジが好む誘いをかけ、微かなアタリを感知しその瞬間合わせを入れて釣り上げる
という事です
非常に繊細な釣りですね
アジングロッドに求められる性能
アジングは繊細な釣りという事をお話ししました
では、この繊細さを可能にするロッドとはどういうものなのでしょう?
ジグ単を操作しアジが好む誘いをかけ、微かなアタリを感知し、合わせを入れて釣り上げるために、
ロッドに求められる性能は、
- ロッドの長さは短め (4~5フィート台)
- 硬く張りがあり先調子で穂先はソリッドティップ (いわゆるパッツン系)
このようになります
先調子とはロッドの穂先に近い部分からしなる(曲がる)ことを言い、しなり幅は小さくなります
しなり幅が小さいという事は、
- ロッド操作がジグ単に伝わりやすい
- アタリに対し瞬時な合わせでヒットさせやすい!
という事です
更に、
ソリッドティップであることで、食い込みを良くしフッキングさせやすくなります
このようにアジングロッドは、操作性を重視したロッドとなっています
メバリングについて解説
メバルの捕食の仕方から考えると、
メバルを釣るためには、
- 泳いでくるエサを待っている ➡ ジグ単操作はタダ巻き
- エサをすぐに吐き出さない ➡ しっかりジグ単を咥えさ違和感を与えさせない
- 根に逃げ込むのを阻止する ➡ ロッドにパワーがある
アジングのような細かいジグ単の操作や感度は必要ではなく、単純な誘い方で違和感を感じさせずルアーを食わせ力強いやり取りをして釣るのがメバリングです
メバリングロッドの性能
メバリングはアジングに比べると、釣り方は単純だとお話しました
メバリングロッドはアジングロッドのような繊細でジグ単を操作しやすいロッドではありません!
メバリングはタダ巻きが効果的です
タダ巻きならアジングロッドでも問題ないのでは?と思いますね
それでは、
タダ巻きしている時に硬いロッド(アジングロッド)と柔らかいロッド(メバリングロッド)で何が変わるのかを説明します
タダ巻き=絶えずジグ単を引っ張っている! という事なので
- 硬いロッド ➡ 咥えたジグ単に対しメバルが違和感を感じる、アタリを弾きやすい
- 柔らかいロッド ➡ 咥えたジグ単はそのままで違和感を感じない、しっかり食わして合わせを入れれる
このように硬いと柔らかいとでは、釣れやすさが変わってきます
そしてロッドの長さは7~8フィートほどと長めを使い、胴調子(レギュラーテーパー)になっています
胴調子とは先調子よりも更に穂先から離れた部分からしなることを言います
柔らかいロッドはしなり幅が大きいため、アタリを弾きにくくヒットさせやすい食わせを重視した性能となっています
そして根に逃げ込もうとするメバルの引きに対抗するため、ロッドの根元部分のバットは力強くパワーがあります
【初心者編】アジングロッドとメバリングロッドの違い まとめ
アジとメバルの捕食の仕方の解説とアジングとメバリングについて、そしてアジングロッドとメバリングロッドの違いについて解説しました
アジングロッドは、操作性を重視して作られており
- ロッドの長さは短め (4~5フィート台)
- 硬く張りがあり先調子、穂先はソリッドティップ (いわゆるパッツン系)
メバリングロッドは、食わせを重視しヒットさせやすくパワフルにやり取りするため
- ロッドは長め (7~8フィート台)
- 柔らかく胴調子、バットパワーが強い
操作性を重視するか食わせを重視するかで、ロッドはこのように違ってきます
そして、
最近のアジングロッドとメバリングロッドの中には、
- 操作性を重視しているが、食わせやすい
- 食わせを重視しているが、操作性がある
このようなロッドもあります
僕自身はアジングロッドを使い、メバルも釣っています
今回は初心者編としてアジング・メバリング用ロッドの違いについて解説しました
ロッドを選ぶ時には
- トップガイドを手の平にあて、穂先の張りの強さを確認
- ロッドを上下に振って、しなり具合を見る
これらがどう違うのかを感じて比べてみるのがいいかと思います
ロッド選びの記事です
参考までにどうぞ
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